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植え替える際の鉢のサイズ
鉢の大きさは、ポットから抜いてみたときの根鉢より、一回りか二回り大きい鉢が適当です。
根の量が少ないのに、はじめから大きい鉢に植えつけると、用土が常に過湿状態となりがちなので、うまく育ちません。
また、ポットローズは、鉢で育成することを目的として交雑された矮性品種であるため、ガーデンローズ等に比べ、成長が遅い面があります。 大きい鉢に植える場合は、数鉢同時に寄せ植えすると、下葉の枯れも目立たなくなり、見栄えも良くなります。但し、密植しすぎると、風通しが悪くなったり、内側の株に光に当たりにくくなるので、適度な密度で植えてやるのが良いでしょう。
使用する鉢については素焼きの鉢がおすすめです。 断然見栄えが良いし、鉢自体が多孔質で、鉢自体が水分や空気を通す性質があり、植物の根の生理から考えると排水性と通気性の両方を兼ね備えていることです。また鉢の壁面から水分が蒸発することによって気化熱が奪われて鉢の温度の上昇を抑える働きもあります。
但し、夏などは逆に植物の蒸散量や、土壌からの気化が増え、水分が失われる頻度が多くなることで、水やり回数が増えてしまうというデメリットもあります。そのため、ピートモスを主体とした用土との相性は良くないようです。夏は日向よりも半日蔭の場所に移動するのが良いと思われます。また、素焼きの鉢の場合、鉢底に丸い穴が穿かれていることが多いので、土の漏出防止に加えて、害虫が土壌に侵入するのを防ぐためにも、鉢底にネットを敷く必要があります。いずれの鉢を使用するにせよ、その鉢の特徴を把握して、適切な水やり管理をすることが大切です。
4号(径12cm)以下の小さな鉢に植える場合は、水はけが悪くなることは考えられませんから、鉢底石は不要です。それより用土の量が少しでも多い方が、植物にとって好都合だからです。しかし、5号以上の深めの鉢に植える場合は、水はけを良くする意味で、鉢底に鉢底石や、数個ゴロ土を敷いたほうが良いでしょう。 今回は、水はけと保水性両方を兼ね備えている赤玉土を数cmの深さで下に詰めました。赤玉土は弱酸性を示し、粒状構造のため、通気性、保水性、保肥性に富むことからバラにも相性が良いと思われます。しかし、欠点としては使用しているうちに、粒状構造が崩れて、目詰まりを起こしやすくなる(但し、鉢底に使用しているので細かく崩れたのは流れていきやすい)ので、粒が崩れていない、中粒以上のものを使用すると良いでしょう。