育種家ローザは20年以上に渡ってバラを育成し続け、世界中の美しい場所から得られたひらめきは、多くの魅惑的なローズフォーエバー品種を生み出すことに成功しています。
彼女が新品種を作出する上で大切にしている基準とは、はっきりとした花弁の色、香り、花の大きさ、植物全体の草姿、さまざまなポットサイズに適応して栽培できることです。 全ての消費者が満足できる品質のポットローズをリーズナブルな価格で消費者のもとへ届けたいという思いが、全てのローズフォーエバー品種の育成に反映されています。 消費者にとっては購入した一鉢のみが品種から与えられる全ての印象です。
どのような素晴らしい品種も、作り手によってばらばらの品質で均一性がなければ、消費者にとって安心して購入できるものではありません。 品種の潜在能力があらゆる栽培環境で容易に引き出すことができること、そのような難しい要求を満たす品種のみが、ローズフォーエバーとして世に出ることが許されてきました。 リーズナブルな価格で手が届きながら、ひとたび手に取ると、その魅力に虜にされるようなポットローズこそが、彼女が追及してやまないローズフォーエバーなのです。
ミニバラと呼ばれるポットローズは、ロサ・キネンシス‘ミニマ’(チャイナ系オールドローズ)の小型の性質を受け継ぐバラです。コンパクトな 株に極小輪から中小輪の花を咲かせ、環境がよければ、春から秋まで咲き続けます。
また、花色も非常に豊富で様々な品種があり、初期のポットローズでは、それらの要素が重視され、ニューヨーク・フォーエバーを代表とする、 小輪系の典型的なミニバラのように、他系統に比べると芳香性品種は多くありませんでした。
しかし、ローズ・フォエバーが紹介された当初から、現在まで未だに人気品種として支持され続けている、モンテローザ・フォーエバーのような芳香品種をはじめとして、 近年ではローズ・フォーエバー品種の育種もさらに進み、グラース・フォーエバーを皮切りとして、エルパソ・フォーエバーやフジサン・フォーエバーなど驚くほどの大輪に、 強烈な芳香を有する品種が増えてきました。それは、花色や花弁の枚数だけではなく、芳香なども、一般の人々がバラを鑑賞する上で重要な要素としていることを 育種家にフィードバックし、ローズフォーエバージャパンに所属する生産者の試作・選抜によって、そのような性質を有する品種が支持されてきた結果でした。
また、小輪品種に比べ、近年育成された大輪品種は、生育もより旺盛で、厳しい外環境にも強い品種が多く、一般のお客様が“育てる”ということを目的に購入する場合、 そちらを購入する方が、より簡単に栽培することができると思われます。